滋賀で木の家、自然素材の注文住宅を建てています。

【完成見学会ご案】9/10(土)・11(日)『断熱×耐震×長持ちする自然素材・国産無垢材の家』

こんにちは。諸事情により、遅れてました完成見学会、ようやく行えるようになりました


(と申しましても、現在工事続行中で、見学会に未完成の部分も残りそうです💦🙇。)

 


 

2022/9/10・11(sat・sun)10:00~17:00

コロナウィルス拡散防止のため10:00から1時間ごとに区切らせていただき、1時間に1組様限定とさせていただきます。
時節柄マスクのご着用をお願いいたします。

お手数をおかけしますが、ご予約下さい。場所など詳細をお知らせいたします。ご予約時間が重なった場合は、時間調整相談の連絡をさせていただきます。

ホームページの資料請求ページからご予約下さる場合は『お問合せ内容』の欄にご希望の時間帯などをお書き下さい。

☎ 077-566-0779
✉wisdom-d@ap.main.jp

当日連絡先080-4722-3509(上原)

しつこい営業などはいたしません。是非お気軽にお越し下さい。


 

今年の夏もとても暑かったですね。エネルギー不足がニュースで報道される中、気にしながらも、エアコンを付けっぱなしで過ごされた日も多かったのではないでしょうか。ここ数年、当たり前のようになっている夏の猛暑に『家の断熱の大切さ』を感じざるをえません。

 

今回見学させていただく家は、ご主人が大手空調メーカーにお勤めされていたこともあり、工事現場に温・湿度計を設置して、観察されていました。工事中のことなので、当然エアコン無しで、窓を開けての作業ですが、湿度は、ほぼ50~60%に保たれていました(大雨の翌日は70%を超えている日もありました)。そして2階の暑さも「アレ?想像より涼しい…。」「これはかなり省エネで暮らせる!」ことを感じさせられる家です。

 

◆ 夏にも、冬にも高い断熱性能

(前回の断熱見学会の案内ページの内容を元に加筆した内容になっています。)

今回の見学会を開催させていただく家は、『ウッドファイバー』という木質系の断熱材を使っています。例えば、外気温が35℃の時、屋根瓦の温度は80℃にも達します。一般的によく使われる断熱材『グラスウール』の場合、真夏に11時間以上高温にさらされた屋根から断熱材を通過し、室内は30℃以上の耐えられない暑さに達します。しかしウッドファイバーなら約20℃の過ごしやすい室温に抑えることが可能です。

(株式会社イケダコーポレーションのホームページより引用)

その違いは熱容量熱拡散性にあります。従来では、冬の寒さを防ぐ熱伝導率の数値が重要視され、熱容量にはあまり注目されていませんでした。しかし、日本の蒸し暑い夏を快適に過ごすには「熱容量」が最も重要になってきます。(断熱見学会の案内ページに詳細を記載


 

ウイズダムデザインでも赤外線照射実験


当社の実験でも、グラスウールに比べ、木質系断熱材(セルロースファイバーやウッドファイバー)は熱しにくく、冷めにくいと言う結果がでました。

木質繊維断熱材に、高い熱容量があるのは、繊維を構成する細胞は「細孔構造」のため細孔に取り込まれた空気の分子(水蒸気も含めて)は、“動きにくい”ので(熱は対流・伝導・輻射によって移動。最もエネルギー移動が大きいのは対流)、対流しにくいということは、断熱材の中に取り込まれた空気が熱移動を起こさない、即ち断熱性が向上することになります。

熱伝導率は、セルロースファイバー55Kは0.04W/mKで、高性能グラスウール16K相当は0.038W/mKとわずかに高性能グラスウールの方が良いのですが、当社で行った熱照射実験でも上記のデータ結果では30分で約19℃差が出ました。これは「木」と「ガラス」の材質による違い、熱容量(比熱と密度による)の違いによるものと考えられています。

室温が極端に暑くなったり寒くなったりしないことで、冷暖房に使うエネルギーの使用量は抑えられ家計にもやさしい家であり、室温の温度差が少ない家の中では、ヒートショックや熱中症などの健康被害に遭うことはなく、1年を通じて気持ちよく過ごすことができ、日々の健康管理はとてもし易くなります

 

この家の空調は、当社で標準仕様としているエアコン1台の稼働で全館空調(夏は小屋裏エアコン、冬は床下エアコン)の家です。家の中での温度差が少なく、活動量も増え健康増進にもつながります。どうぞ見学会でその快適性を体感してください。


ウッドファイバー(2層)を縦張と横張にし、断熱欠損が起きないようしています。

 


断熱材の上に標準仕様の複層遮熱シート(輻射熱を遮る効果が高い建材)も張り、その間には通気層も設けています。

遮熱の実験も見学会で行いますのでご覧下さい。

 

長持ちする家のための、透湿を考えた断熱

『人生100年』と言われるこの時代、こちらの家は、「子供さんが長く安心して暮らせるように、長持ちする家を」と、次世代の人のことも考えて建てられている家です。

木質系の高い吸放湿性能のある断熱材は、快適で、壁の中の結露発生を抑制し、大切な家を長持ちさせます。

 


木質系断熱材(ウッドファイバー、セルロースファイバー)で断熱された屋根や壁は、高い性能で水蒸気が行き来できる「呼吸する」家になります。
水蒸気を吸放湿するだけでなく、1㎥で約7ℓの水蒸気を保湿できると言われているので、屋根や壁の中の相対湿度(実際に空気中に含まれている水蒸気量の割合)を下げることができます。

上記に記しましたように、ご主人の設置されている温・湿度計が、窓を開けて工事をしている現場でも、ほぼいつも50 ~60%の湿度の値を示しているのはウッドファイバーの持つ調湿性能の高さと言えます。

透湿性能の低い断熱材を使用していると、結露の原因となります。結露が起こるとカビの発生原因になったり、結露の水分を含んだ断熱材が水分の重みに耐えきれず沈みこみ、構造材まで腐らせたりするなど家の劣化を引き起こします。

家が木で包まれているのか、化学繊維やプラスチックで包まれているのかで、住み心地が大きく異なります。木質系の断熱材や内装は、梅雨時や真夏の蒸し暑さは感じにくく、カビやアレルギーの原因になる物質は発生しないので、年中快適に暮らすことができます。

(ウッドファイバー株式会社のホームページより引用)

この吸湿能力は温度が下がると増え、温度が上がると吸湿能力が下がるという性質があります。また、逆に湿気を吸うときは熱を出し、湿気を吐き出すときは熱を吸う性質があるので、周囲の温度変化を少なくする働きもします。したがって、木材の湿度を一定に保とうとする働きは、温度の上昇下降と木材の吸放湿の「逆行」の性質のお陰であり、木はこのような絶妙な仕掛けで温度・湿度をコントロールしていると言われています。(日本木材総合情報センターホームページ参照)

 

ウイズダムデザインで行った『保存する箱の違いで、食パンに起こる変化』の実験で、杉の箱は一度も結露せず、パンにカビも生えませんでした。


 

良い建材を使った、快適で長持ちする家は、次世代の人達も長く大切に使おうと考えてくれるでしょうから、資産となりえます。建てては壊しを繰り返すことは、経済の面からも、資源の面からも良いとは考えられません。無垢材を使った、長持ちする、良質な家のストックが多くなることは、CO2削減にもつながり、これからの時代の子供達のことを考えると大切なことだと考えています。

木質断熱材はグラスウールなどに比べると、価格は若干高めですが、エネルギー価格の高騰が避けられず、湿気が高く、猛暑の夏が続くであろうと言われている中、検討される価値はあると思います。

 

ウッドファイバーの解説と壁面への吹き込み作業を動画を作りました。よろしければご覧下さい!!

◆パッシブデザイン、UA値0.45、C値0.24 &    大きな吹き抜けと窓で、省エネで快適に

この家のUA値は0.45、C値は0.24です。窓を無くしたり、小さくすれば、見かけの断熱性能値(UA値)は、上げやすくなります。しかし、快適性は数字だけではありません。自然の恵みを活用できるよう、可能な限り大きな窓で、明るく開放的なプランを制作するようにしています。

耐震等級は3(最高等級)です。窓を無くし、壁を増せば耐震上は容易に有利になります。しかし、許容応力度計算による構造計算で安全性を担保すれば、吹き抜けのある快適で、地震に強い家を建てることができます。

パッシブ設計の手法を用い、太陽高度を夏至線と冬至線で割り出して南面の軒の出を決めています。大きな窓をとり、その上を吹き抜けとしています。太陽高度の低い冬の日差しが家に入り、明るく暖かです。太陽高度の高い夏は軒で陽を遮ります。この家では道路に面した方角が南西に振れているので、外部に光りを調節できるシャッターを取り付ける設計になっています。サッシのフレームは樹脂、トリプルガラス(小さな窓はペアーガラス)です。


 


工事中で、木材が未だたくさん積まれていますが、吹き抜けになる箇所です。

 

◆ 耐震等級3(最高等級)の家

(前回の構造見学会の案内ページの内容を抜粋した内容になっています。構造について詳しくはこちらをご覧下さい

構造計算(許容応力度計算)をし、耐震等級3(最高等級)を超える性能の家です。


『国産材、通し柱は15cm角の檜材』を使用

通し柱は、木造軸組工法などで、一本で土台から軒まで通っている柱で、通常は建物の四隅など構造上重要な位置に使われる柱です。通し柱は1階と2階を構造的に一体化し、建物の耐震性や耐久性を高める役割を果たす重要な柱で、15cm角を使っています。今回の家では大黒柱に18cm角を使っています。

通し柱はおもに外周に立てられ、胴差(どうざし)が通し柱の側面に突き刺さるような形で固定されます。(柱の位置によっては)3方向や4方向から差し込まれる柱もあり、柱は胴差しで切り欠かれるので、細い柱では残りが少ししかなく強い揺れがきた場合折れてしまうこともあります。(一般的な家は12㎝角が多いです)

赤身の芯持ち材を使った構造の家は長持ちします。水に強くて耐久性に優れています。
赤身は一旦乾燥すると、水に強い性質を持っています。また、白身から成長して赤身に変わる時に虫やカビから身を守る成分フィトンチッドが貯えられるので、赤身はカビや腐朽菌に強い特徴があります。
この家では天然乾燥材『三河杉』の梁(粘り強いので、家を支える構造材に最適)を使っています。
杢目と色艶が美しく、また香りがよく、肌触りがよいので癒されます。また調湿性、吸音性、断熱性、紫外線の吸収などの長所があります。


 

長いホゾにする訳

阪神大震災では土台からホゾが引き抜け、1階が潰れ、圧死で多くの人命が失われました。それを防ぐため、構造材の土台と梁には9㎝の柱のほぞを差し込んでいます(一般的な家は4.5~6㎝)。金物の補強はもちろん建築基準法通り付けていますが、長い年月の間に何回も地震にも会い、金物が錆びるなどの劣化がおこる場合も想定できます。地震で大きな揺れがきた時、建物が変形しようとしますが、多くのホゾにより、土台と柱をつなぎ止める金物にかかる力を軽減し、家の損傷を少なくします。


 

棟の様子


 

構造材に『国産無垢材』を使う訳

今、日本の人工樹林の多くは伐採期を迎えた十分に育った杉や檜がたくさんあります。それらを使うことで日本の林業が成り立ち、山に手が入れられ、木を伐ったところに若木を植林することができます。木は光合成をしCO2を吸収してくれます。木は製材され家の建材となっても吸収したCO2をそのまま固定してくれるので、伐って長く使い、山に若木を育てることはCO2の削減につながり、地球温暖化防止に一役買うことになります。木は伐って使っても植林して育てることのできる再生可能な資源です(石油や石炭などの使うと枯渇する化石燃料とは違います)。また成長してしっかり根を張った木は、山の土砂崩れを防ぐ役割も果たしてくれます。国産材を使うことにより日本の山にお金がまわり、山の手入れや植林をすることができると森林が健全に保たれ、多用な生物の住処となり、山から流れ出る水は滋養に富み、川や海の生き物も養われ自然が守られます。国産材を使うことは山を育てながら、日本の山や自然環境を護り、CO2の削減に役立ちます。

長持ちすることをきちんと考えた無垢材の家は手入れをしながら長く使うことができます。地球への負荷がなるべく少ないよう、使い捨て住宅ではなく、世代を超えて100年は住み継げる家を建てると、50年住んでも、あと50年住むことができ、次世代に譲ることも、貸すことも、売却することもできる『資産となる家』になります。リフォームしながら、世代を超えて住み継ぐことにより、1世代あたりの住居費負担も少なくなります。

自然素材のエコ建材はリユース・リサイクルできます。家としての使命を終えた建材は形を変えて役に立ち、次世代のための サスティナブルな社会を支えることにつながります。

日本の国土の約7割が森林で、そのうち約4割は人工林です。健全な森林の整備のためには、守り育てるだけでなく、積極的に国産材を利用することが必要になってきました。

 

『シロアリ処理』


樹種の違う木材の暴露試験の結果、ホワイトウッド・米つが・米松などは短期間でシロアリの食害が著しいと言われています。この家ではヒノキを土台に、構造材に檜の柱、杉の芯持ち材の使用しています(スギの白太部分は被害にあっても、中心部の赤身は食害にあいにくいと言われています)。

ウイズダムデザインでは、健康にも安全なホウ酸による防蟻処理を行っています。人体に安全で、湿気等が無ければ半永久的に効果が持続されます。建築基準法では、地盤から1mまでの部分は、防腐措置が必要とされています。しかし公庫融資や性能表示では、D1樹種を使うことによって、薬剤注入などをしなくても良いことになっています。
しかし、ウイズダムデザインではD1樹種であるヒバかヒノキを土台に、構造材に低温乾燥の杉の芯持ち材の使用を標準として提案し、
その上、ホウ酸による防蟻処理を行っています。

入居後、目視で点検できるよう点検口を設ける、床下の高さを高くするなどの配慮もしています。

 

 

◆有害化学物質や結露に悩まされない家 

内装は、塗り壁(『ホタテ壁』産業廃棄物であるホタテ貝の殻を使った循環型リサイクルエコ建材)を使用しています。調湿性があり、ホルムアルデヒドなど有害な化学物質を吸着する高い効果があります。


 

国産無垢材天然乾燥の杉板です。調湿性が高く、ビニールクロスのようにめくれてくることもなく長持ちします。


 

国産無垢材の3cm厚の杉フローリングです。素足にとても気持ちいいと言われます。傷はつきますが、無垢材なので、樹脂でコーティングしたフローリングのように表面がめくれて下のベニヤ板が出てくるようなことはないので、長く使えます。


 

◆静かに暮らせる防音性能

断熱材に使っているウッドファイバーは高密度な木の繊維の塊なので鉱物系や石油系由来の断熱材に比べて質量が重く、高い防音効果があります。(セルロースファイバーにも高い防音性能があります。)

遮音性の高いサッシを組み合わせることで外部からの音を遮断してくれます。また、吸音効果もあることで自分たちの生活音を外に漏らさないという点で、プライベートな環境をストレスなく過ごせます。

 

◆燃え広がらない防火性能

「木は燃えやすいのでは?」と思われても不思議ではありません。

木が燃えるのは事実ですが、高密度な木繊維で構成されているため、表面が焼け焦げすぐに「炭化層」をつくるからです。
炭化層は、木繊維断熱材の内部に熱と酸素が侵入して火災が広がるのを抑え、鉱物系、石油系由来の断熱材とは異なり火災時に有毒ガスを発生することもありません。

 

◆屋根断熱で高い天井で開放感のある2階

(前回の断熱見学会の案内ページの内容を元に加筆した内容になっています。)

 


屋根断熱で勾配天井なので、高い天井で開放感のある2階になります。(一般的な家では『天井断熱』で、天井の上に断熱材を置いて断熱します。天井断熱をしている屋根裏は、屋根からの熱が伝わり、真夏であれば温度は60℃近くにもなります。屋根裏は天井で仕切られ、ロフトを造っても、有効利用しにくくなります。)


 

◆屋根断熱の施工写真と解説

杉無垢材の構造パネル(無垢ボード)を張っています。この家では、この板の裏面が天井として見えます。

ボードのジョイントに気密テープを貼って、通気防水シートを張っています。通気するシートを使用することにより、屋根内部に発生する湿気を抜くことができます。(一般的な家では防水シートが用いられます)

母屋を設置しています。

母屋(もや)の間にウッドファイバーを横向きに(1層目)隙間無く設置していきます。

消費エネルギーの少ない家で光熱費などの日々のランニングコストを抑えるだけでなく、ウッドファイバーは80~100年以上を想定してつくられた長寿命な断熱材で、家自体の耐用年数も伸び資産価値が長続きします。ランニングコストに家の寿命を含めて、家全体のコストパフォーマンスを永い目で見る必要があります。

垂木(たるき)を掛けています。

垂木の間に2層目のウッドファイバーを設置しています。

遮熱シートを張っています。垂木に複層遮熱シート(2枚のアルミの間に緩衝材のプチプチのような物がはさまっています)を留め付けています。遠赤外線による輻射熱も遮断します。 夏場は強い日差しを防いで室内の温度上昇を防ぎ、冷房効率を高めます。 また、冬場は、室内の熱の放出を防ぎ、暖かく保つ断熱効果があります。(防災グッズなどに体温が奪われない覆うアルミのようなシートがありますが、同じ様な原理です)

遮熱シートの下は1層目に通気層になっています。

輻射熱は遮熱材で減らし対流による熱は熱容量の高いウッドファイバーで熱移動を起こしにくくするので、室内の断熱性は向上します。(遮熱シートはUA値の計算値には入りませんが遮熱の有効性が高い建材です)

見学会で遮熱シートの実験を行いますのでご体感ください。

2層目の通気層をとるため、更に上から桟木(さんぎ)をとめています。

野地板(のじいた、屋根の下地)に耐水合板を乗せています。野地板と垂木の間に2層目の通気層があります。

一般的な家では通気しない防水シートが張られますが、最近は屋根の裏面の結露で、野地板の腐りの発生が多く報告がされているので、それを防ぐため通気防水シートを採用しています。

雪止めを取り付けました。

ガルバリウム鋼板の屋根に棟換気(むねかんき)の下地を作り、ここから熱と湿気を抜きます

棟換気部分は、換気部材のリッチベンツを挟みガルバで覆います。

棟換気の完成写真です。

見学会で実物大模型で説明させて頂きます。

 

基礎内断熱で床が冷たくない

床下エアコンを採用するため基礎内断熱にしています。基礎の外周で気密と断熱を施し、床下を室内と同じ環境にする方法です。


メリットは室内の気密性能の向上地熱の有効活用などです。地熱は年間を通して温度があまり変化せず、夏は外気よりも低く、冬は外気より高いため 冷暖房の削減ができます。

また、冬の冷気を建物内部に取込まない為、安定した暖かい室内環境を実現できます。
床下には基礎コンクリートから湿気が上がってくるため、空気の通り道がない状態では湿気の逃げ場がなくなり、やがて床組が腐食するといった問題が発生しますが、床にガラリや、湿気が抜ける通り道を設け、室内と一体化(湿気は高い方から低い方に移動します)させることにより、問題を解決しています(またこの家では床下エアコンを採用します)。

一般的な家では床の下に断熱材を張る『床下断熱』です。


冷気が床下を通り、床下を断熱していても床が冷え易いです。夏場、建物の下は地熱の影響もあり涼しいですが、外部から高温多湿な空気が流れ込むので湿気やすく、結露し易い状態でもあります。

◆1台のエアコン稼働で全館空調(床下エアコン&小屋裏エアコン)

高い断熱性能、屋根断熱、基礎内断熱、スクエア型の形状なので、1台のエアコン稼働で全館空調できます。


家の中の温度差が少なく、快適だと、活動量も増え、ヒートショックなどは軽減され健康をアシストすることができます。(床下エアコン暖房は室内の温度より少し暖かい程度です。床暖房の場合は、足はとても暖かいですが、室内との温度差が大きいと、体温の調節が難しくなり、自律神経のバランスを崩すといった症例が挙げられています。)
『床下エアコン暖房』は、穏やかな暖かさで体にやさしいと言えます。

夏は小屋裏エアコン冷房で、ロフトから涼しく(冷たい空気は下に移動します)全館空調ができます。

設備が古くなり取り替える時もエアコンの交換だけで済み、メンテの手間も費用も少なくて済み、低コストで省エネにもつながります。

(ダクトを使ってで全館空調するシステムは、ダクトに溜まるほこりやカビ掃除の問題、フィルター交換、ダクトのスペース、設備交換時期が来た時の費用と手間などのことを考えておく必要があります。)

 

◆建築士と一緒に建てる要望満載の家

ハウスメーカーと建てる家は、基本的に規格品の組み合わせになりますが、建築士と建てる家はフルオーダーです。

・今回のおうちは、前面が道路でその向こうが桜並木の公園です。ウッドデッキや塀の工夫で、道を通行する人の目を気にしないで桜並木を楽しめるように…。

・全て可動棚の大きなウォークスルー収納は、動線を考えた間取りで、パントリーや肌着の収納の役割も…。

・ダイニングテーブル続きの小上がりの和室(その下は引き出し収納)で、ゴロッと横になったり、家族がくつろげるスペースに…。

・3連のハンガー式引き戸を全開すればリビングと洋室がつながり大空間に…。

・屋根断熱を活かし有効利用できるロフトは、吹き抜けの横で明るく、趣味の部屋として十分なスペースがとれます。

・ちょっとした空間も飾り棚や、お掃除ロボの充電待機スペース、手洗いなどに活用しています。などなど至るところに様々な工夫をしています

まだできあがっていませんので、写真を掲載できず申し訳ございません。文章で読んでもイメージが湧きにくい事と思います。少しでもご興味があればお気軽に見学会にお越しください。