滋賀で木の家、自然素材の注文住宅を建てています。

空気がきれいで集中力が持続しやすい家であること


杉が室内の二酸化炭素を吸収

杉は光合成をする時だけでなく建材になっても二酸化炭素を吸収

木は光合成により、温室効果ガスであるCO2を吸収し、O2をつくりだすことはよく知られていますが、
森林には、大気汚染物質を浄化する性質もあり、杉はその機能が顕著であることがわかってきました。



伐採され建材になってからもCO2の優れた浄化機能を発揮します。

多くの人が閉め切った部屋にいると二酸化炭素の濃度はすぐに高くなります。CO2濃度は、建築物において1000ppm以下(厚生労働省/建築物環境衛生管理基準)、教育施設は1500ppm以下(文部科学省/学校環境衛生基準)に保つよう、定められています。
二酸化炭素の濃度は勉強の集中力などにも大きく影響します。

冬季に学校の教室内の二酸化炭素濃度を測定するという調査が行われました。

新しい木造校舎は強制的な換気をしなくても教室内の平均二酸化炭素濃度が1500ppm以下という学校環境衛生の基準を十分満たしていました。
一方鉄筋コンクリート造校舎では必要換気回数の半分もみたしていませんでした。

引用;文部科学省ホームページ『木材利用の意義と効果』p14よりhttp://www.mext.go.jp/component/b_menu/houdou/__icsFiles/afieldfile/2010/06/08/1294192_03.pdf
冬期の教室内の平均二酸化炭素濃度
(木質内装で快適な生活を・文部科学省 都市エリア産学官連携促進事業(米代川流域エリア)、2009) 


 

東京大学名誉教授;谷田貝光克先生は以下のようにおっしゃってます。

人は二酸化炭素の濃度が1500ppmを超えると眠気やだるさが出て集中できなくなります。
木を内装に使うと二酸化炭素を吸収して減らしてくれます。
この関係を証明するかのように実際に学力がトップレベルの秋田県では木造校舎を多用しています。」(市民フォーラム講演;メルマガ30森の駅発より抜粋)


正倉院の宝物を護ってきたものは

正倉院の宝物はヒノキの校倉(あぜくら)や杉の唐櫃(からびつ)が護ってきた


校倉(あぜくら)造りの正倉院

ヒノキの校倉(あぜくら)づくりの正倉院では、杉の唐櫃(からびつ)の中に 宝物が納められ、
1250年もの間、大きな損傷もなく数多くの文化財御物が保存されてきました。
従来、この現象は、校倉の内部の温度、湿度が一定に保たれてきたためであると考えられてきました。

しかし、最近の調査により、木造家屋の内部で、大気汚染物質の二酸化窒素、二酸化硫黄 、オゾン等宝物を劣化させるような物質が外気よりも70~90%減少し、その現象が 800 年前に建立された寺院の木造建造物内でも認められたそうです。

これらの調査や実験から、木質空間内部では、温度、 湿度が一定に保たれ、且つ、大気汚染物質が浄化されてきたために、文化財の良好な保存環境が保てたものと考えられるようになりました。

このような環境は、文化財だけではなく、人間の生活空間としても適切なものであり、都市の屋内空気の環境改善にも役立つと考えられています。

参考文献 大阪府環境情報センター所報 第 24 号 (2004) 辻野 喜夫氏
『スギ材表面における二酸化窒素の浄化評価関数 』より抜粋引用
http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/_files/00031790/1609.pdf

 

高濃度の二酸化窒素(NO2)は、のど、気管、肺などの呼吸器に悪影響を与えます。
工場や火力発電所、自動車、家庭など発生源は多様です。



ウイズダムデザインでは内装に自然乾燥の杉の赤身を使うことをお奨めしています。
目には見えませんが、お住まいになられて「空気がきれいなのがわかる」
「ずっと家に居たくなる」などと感想を言って下さるのも、これらの杉の効果であると考えています。


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