滋賀で木の家、自然素材の注文住宅を建てています。

『地震に強い家』構造見学会 5月3日(日)

新型コロナウイルス感染症が拡大する中、自粛疲れや気分の滅入ることも多いことと存じます。このような状況下に見学会を開催するのも躊躇いたしましたが、見学希望の声もいただいており、構造だけ(壁が無い)の状態で密室にはなりませんので、拡散防止に配慮しつつ開催させていただくことにいたしました。

『地震に強い菩提寺の家』の構造見学会を行います。

耐震等級3、長期優良住宅認定、国産無垢材、2階リビング、基礎断熱、屋根断熱の家です。基礎や構造は家が完成してしまうと見えなくなってしまいますが、家の最も大切なところです。ぜひお越しいただいて「地震に強い、長持ちする家」の取り組みをご覧ください。

 

☆見学会の見どころ
1.耐震等級3(最高等級)以上の取り組み

日本は地震の多い国です。また地球の温暖化の影響で災害が大型化しています。基礎や構造は建ってしまうと見えない部分ですが、「災害に強い家」はこれからの時代必須であると考えています。ウイズダムデザインでは標準仕様で耐震等級3(最高等級)を超える性能を提案しています。1棟毎構造計算を行なっています。

『ほぞ』


大きな地震では、土台から柱が引き抜けることがあります(阪神大震災ではそれで1階が潰れ、圧死で多くの人命が失われました)。
それを防ぐため、金物の補強はもちろんの事、構造材の土台と梁には12㎝の柱のほぞを差し込んでいます。(一般的な家は6㎝)
長いほぞを差し込むため、梁や土台の寸法も大きくなります。(家は長く使う間に地震にも何回も会い、金物が錆びてしまうことなども起こるかもしれません。長持ちする家のためウイズダムデザインでは長いほぞを標準仕様としています)

 

『構造材は国産無垢材』樹齢80年~100年の静岡の天竜杉(日本三大美林の一つ)や、その周辺の杉を使っています。
『芯持ち材』

「芯」とは木の中心のことです。年輪の中心が芯です(写真の赤身のところが芯です)。原木の芯を含んだ材を「芯持ち材」、外した材を「芯去り材」と言います。芯は骨のようなもので、骨が残っている分強く、芯持ち材は日本では古くから構造材には『芯持ち材』が使われてきました

赤身の芯持ち材(しんもちざい)を使った構造の家は長持ちします。水に強くて耐久性に優れています。
赤身は一旦乾燥すると、水に強い性質を持っています。また、白身から成長して赤身に変わる時に虫やカビから身を守る成分フィトンチッドが貯えられるので、赤身はカビや腐朽菌に強い特徴があります。


樹種の違う木材の暴露試験の結果、ホワイトウッド・米つが・米松などは短期間でシロアリの食害が著しいと言われています。)

この家ではヒノキを土台に、構造材に低温乾燥の杉の芯持ち材の使用を標準として提案しています。その上、健康にも安全なホウ酸による防蟻処理を行っています。

 

『通し柱は15㎝角』木造軸組工法などで、2階建て以上の建物の1階から2階を『一本の柱で通してある柱』のことです。通し柱は1階と2階を構造的に一体化し、建物の耐震性や耐久性を高める役割を果たす重要な柱です。

通し柱はおもに外周に立てられ、胴差(どうざし)が通し柱の側面に突き刺さるような形で固定されます。(柱の位置によっては)3方向から差し込まれる柱もあり、通し柱は15㎝角のものを使用します。(一般的な家は12㎝角)

 

2.長持ちする基礎


『水分量の少ないコンクリート』
一般の家に使われるコンクリートより水分量を少なくしています。(固まる際の収縮が小さくなりひび割れがしにくくなります。流動性が悪くなる分、一般的なコンクリートよりもバイブレーター(振動機)多くかけます。基礎に気泡の少ないコンクリートが行き渡りより強いコンクリート基礎ができます)

『圧縮強度試験』
基礎打設後28日目のコンクリートで設計基準強度に達しているか判定します。コンクリート打設の度、サンプルを取って1週目と4週目に圧縮強度試験を行います。(1週目で目標数値に達してない場合は基礎をやり直します)


またコンクリートの塩分濃度(塩分濃度が高いと鉄筋が錆びやすくなります。)も確認します。


『コンクリートの基礎幅を2㎝増し打ち』
基礎幅は15cmが一般的ですが、外側へ2㎝増し打ちし17cmにしています。コンクリートが外気にさらされ、劣化(中性化)するのを遅らせ長持ちするようにしています。コンクリートが外気にさらされ、劣化(中性化)するのを遅らせ長持ちするようにしています。

(国土交通省の資料:コンクリート1cm厚さが増すことで酸化が20年防げます。よって2cm外側へ幅広のコンクリートにしていますので、40年は一般の家の基礎よりも長持ちします。一般的にコンクリートの耐用年数が50~60年と言われていますので、ほぼ100年の耐用性を有する基礎と考えています。)

 

3.基礎断熱で床が冷たくない

基礎の外周で気密と断熱を施し、床下を室内と同じ環境にする方法です。


メリットは室内の気密性能の向上地熱の有効活用などです。地熱は年間を通して温度がほとんど変化せず、夏は外気よりも低く、冬は外気より高いため 冷暖房の削減ができます。

また、冬の冷気を建物内部に取込まない為、安定した暖かい室内環境を実現できます。
床下には地面から湿気が上がってくるため、空気の通り道がない状態では湿気の逃げ場がなくなり、やがて床組が腐食するといった問題が発生しますが、床にガラリや、湿気が抜ける通り道を設け、室内と一体化させることにより、問題を解決しています。

 

一般的な家では床の下に断熱材を張る『床下断熱』です。


冷気が床下を通り、断熱をしていても床が冷え易いです。

 

4.屋根断熱で2階リビングも快適

屋根でしっかり『断熱+遮熱』をするので、夏も2階が暑くなく、階高を高く取れるので開放感があります。


勾配天井で、屋根裏のない屋根断熱で、この家では2階をリビングにしているので高い天井で日常の暮らしに解放感があります。

複層遮熱材で屋根内部の温度を上がりにくくし、屋根断熱の厚みを厚くすることで、家中の温度差少なく、エアコンの効率も良くなります。(通気層を2層とり、複層遮熱材を張り、断熱材を2重敷き込みます)


 

一般的な家では『天井断熱』で、天井の上に断熱材を置いて断熱します。天井断熱をしている屋根裏は、屋根からの熱が伝わり、真夏であれば温度は60℃近くにもなります。屋根裏は天井で仕切られ、ロフトを造っても、有効利用しにくくなります。

 

5.『基礎断熱』&『屋根断熱』で1台のエアコンの稼働で全館空調!

屋根断熱、基礎断熱、スクエア型の形状なので、高い断熱・気密性能の家は1台のエアコン稼働で全館空調できます。


家の中の温度差が少なく快適で、活動量も増えヒートショックなどは軽減され健康をアシストすることができます。

(床暖房の場合は、足はとても暖かいですが、室内との温度差が大きいと、体温の調節が難しくなり、自律神経のバランスを崩すといった症例が挙げられています。)

『床下エアコン暖房』は、床の温度は室内の温度とほとんど差が無く、自然な暖かさで、体にやさしいと言えます。

設備が古くなり取り替える時もエアコンの交換だけで済み、メンテの手間も費用も少なくて済み、低コストで省エネにもつながります。

(熱交換器を使ってダクトで空調する手法は、使わない時のダクトに発生するカビの問題、廃気・吸気のフィルター交換、熱交換器のランニングコスト、イニシャルコスト、ダクトのスペースなどの考えておくべきことがあります。)

 

6.杉の香りのリラックス効果が体感できます!
杉は空気をきれいにして、香りにはリラックス効果があり、触ってぬくもりがあります!いろいろなデーターも展示します。

 

7.杉に抗菌効果がある実験の実物を見られます!
食パンで実験した杉入りペットボトルと杉無しペットボトルの違いをご覧いただけます。(左2つは杉のカンナくずが入っていてパンはきれいなままですが、右は杉を入れていず、パンは茶色くなって崩れています)


天然乾燥又は低温乾燥の杉は爽やかな香りがします。この香りは杉が虫や菌から傷付けられると、自らを守るため微生物の活動を抑制する作用をもつフィトンチッド』という揮発性の物質を発します。森林浴で知られているように、人には健康や癒しや安らぎを与える効果があり、家にいるダニやいろいろな菌には軽減する効果があります

 

8.遮熱シート実験を体験できます
遮熱シートとベニヤ板でどれくらい熱を遮る効果があるのか実験で体験していただけます。


 

サスティナブルな社会を考えた家

日本の人工樹林の多くは伐採期を迎えています。木を製材し家として使い続けている間は光合成で吸収したCO2を固定してくれ、大気中のCO2を減らせます。日本にある豊富な木材資源を活用して、伐ったところにまた光合成を活発におこなう若い木を植林すれば、CO2の削減につながり、地球温暖化防止に一役買うことになります。木は伐って使っても植林して育てることのできる再生可能な資源です(石油や石炭などの使うと枯渇する化石燃料とは違います)

地球への負荷がなるべく少ないよう、使い捨て住宅ではなく世代を超えて100年は住み継げる家を建てると、50年住んでも、あと50年住むことができ、次世代に譲ることも、貸すことも、売却することもできます。世代を超えて住み継ぐことにより、1世代あたりの住居費負担も少なくなります。

国産材を使うことにより山にお金がまわり、山の手入れや植林をすることができると森林が健全に保たれ、多用な生物の住処となり、山から流れ出る水は滋養に富み、川や海の生き物も養われ自然が守られます

リユース・リサイクルできる自然素材のエコ建材を使用することで、次世代のための サスティナブルな社会も考えた家になります。

 

 

見学会ではよくある下記の質問にお答えします。
・国産無垢材の家って高くない?
・設計事務所と建てる家って高くない?
・木造は地震に弱くない?
・健康をアシストする家ってどんな家?
・コストパフォーマンスの高い家って?
『生涯住居費』(光熱費やメンテナンスのランニングコスト)を考えたことはありますか?

 

『地震に強い菩提寺の家』構造見学会
2020年5月3日(日)10:00~17:00
コロナウィルス拡散防止のため10:00から1時間ごとに区切らせていただき1時間に1組様限定とさせていただきます。
お手数をおかけしますが、ご予約下さい。ご予約時間が重なった場合は、時間調整相談の連絡をさせていただきます。

ホームページの資料請求ページからご予約下さる場合は『お問合せ内容』の欄にご希望の時間帯
などをお書き下さい。

☎ 077-566-0779
✉wisdom-d@ap.main.jp

当日連絡先080-4722-3509(上原)