滋賀で木の家、自然素材の注文住宅を建てています。

39.ユニットバス・カーテン打合せ【大津市/木の家】

今週も進みますよ~
 

工事 117日目《ユニットバス設置》
今週のメインイベント
【ユニットバス設置】です

👆の写真を見て『あれ…』と思われる方がいらっしゃるかもしれませんね…

『あれ…』とは…

カウンターがないんです
ほとんどのお家のユニットバスには、シャンプー・リンスだったりボディーソープだったり、物を置くカウンターがついているお家が多いのではないでしょうか
(もちろん我が家もついています。)

 

これは奥様たっての希望で【お掃除がしやすいお風呂がいい】ということで、このユニットバスに決められました
確かに浴室って水垢・石鹸垢が、知らず知らずのうちに溜まっています…
湿気も高いし、カビも生えるし、汚れる要素がたくさん…
私も実感しながらの生活です…
 

そこで奥様が選らばれたのが、
【ユニットバスの壁がホーロー製の物】&【カウンターのないタイプ】
カウンターがないということは、シャンプーなどの置き場がないということになります。
その代わりに壁がホーローなので、マグネットでペタッと張っちゃう【マグネット収納】ができるんです
『どんな感じ』と思われた方もいらっしゃるかもしれません…
ホーロー製の壁にマグネットフックやバーなど付けて、そこにシャンプー・リンスのボトルを掛けてしまう
そうすると、壁の掃除も取り外しが簡単なマグネットだから少し動かせばOK
床掃除も簡単
壁がホーローということで湿気にも強く、汚れが染み込むことなくシャワーで洗い流せるということで、お手入れがとっても簡単
毎日使う浴室だから…
一日の体の汚れを流す浴室だから…
キレイを保ちたいですもんね
だからこそ、お手入れが簡単で掃除がしやすいということは、主婦にとって大きな魅力です
 

 
工事 121日目《インテロ張り&カーテン打合せ》
少し飛びましたが…
大工さんは、他の現場の棟上げの応援に行かれていました
大工さんは、普段は一人で(時には数人で)現場の作業をされていますが、棟上げのように手がたくさん必要な時は、大工さん仲間で助っ人をお願いして仕事を進めてらっしゃるんです
そんなこんなでこの日の大工さんは、室内での作業を進めてくださっていました

先週セルロースファイバーを吹き込みましたが、そのシートの上に【インテロ】というシートを張っていきます
 

ここでちょっと豆知識
 

この【インテロ】。
この大萱の家の建築日誌をよんでくださっている方なら『あれ…?前にも見たような…』って思われた方がいらっしゃるかもしれません。
その方は、ウイズダムデザイン通です(笑)

実は、屋根にもこのインテロを張りました
このインテロは【調湿気密シート】というものです。
字からも分かるように、湿度を快適な状態に調整してくれるシートです。
構造材や建材は、湿気を嫌います。
インテロの凄いところは、シートの状態を周囲の湿度状態に応じて、自動的にコントロールできるということ
もしこのインテロが完全に湿度を透さないシートだったら、壁の内部に溜まった湿気が内部結露していまい、何年・何十年経った時に断熱材や構造材にカビが生えてしまったり、腐ってしまう原因になります…
でも、湿度を必要に応じて透したり透さなかったりしてくれるインテロなら、壁面内部の材料が腐ることなく、また、室内環境も快適にしてくれることになります
頭の中がになりますね…
湿度の流れの特徴は、温かいところから涼しいところへ流れます。
夏場だと外から室内へ…
冬場だと室内から外へ…
夏の外は、温度も高く湿度も高い高温多湿な日本。理想は、室内に入ると涼しいと思える環境がいいですよね
この涼しいも、人工的な涼しさではなく、自然の優しさで涼しいと…
夏のインテロは、壁の内部に溜まった湿気(温かい方)を室内側(涼しい方)に放出し、構造体を保護しようとします。
じゃあ、室内の湿度が高くなってしまうのでは…と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこは大丈夫
「自動的にコントロールする」というのは、シートを透す湿気の量をコントロールできるということなのです。極端にいうと、シートの湿気を透す穴がその時に応じた大きさに変化するということ
冬場は、夏の逆。
どうしても冬場は空気が乾燥します。ただでさえ空気が乾燥しているのに、室内の湿気(温かい方)が外(涼しい方)へ流れてしまっては、室内の空気はカラッカラ…。
じゃあインテロはどうなるのというと、湿気を透さなくするんです
つまり、シートの穴を塞いでしまうということ。
夏、インテロが湿気を透す穴を開いて、構造体の湿気を逃がす。
冬、インテロは湿気を透す穴を塞ぎ、構造体に湿気を入れない。
構造体を何年・何十年も守るため、しっかり仕事をしてくれ、尚且つ、室内で暮らす人への過ごしやすい環境も作ってくれる…

インテロは生きてるのって思ってしまいます(笑)

乾燥しきった空気の中で人は暮らすことができません。
一年を通して心地よい温度、心地よい湿度の中での暮らしが理想。
人も家も共に環境が良く、快適であることがとても大事です。

そんな空気の読めるインテロ
だからこそ、屋根にも外壁の室内側にも張るんです
 

以上、ちょっと豆知識でした。

 

熱く語ってしまいましたが、そんなインテロを大工さんが一生懸命に張ってくださっていました
 

またこの日は、リビングの大きな開口のカーテンの打合せ
コーディネーターの方に知恵をいただきながら、素敵なリビングにするために…


どんな仕上がりになるでしょうか
楽しみです
 

さぁ来週もどんどん進みますよ~