滋賀で木の家、自然素材の注文住宅を建てています。

26.屋根下地①

工事 43日目。

 

今日は屋根の下地の作業です
昨日の作業で屋根下地にJパネルを張りました。
2階の床を張った時に使った釘とはまた違います
2階床に使った構造パネルの厚みが24mmに対して、屋根下地のJパネルの厚みが36mm。
釘は90mmを使います。


👆確認OK

👆釘のピッチも確認OKです
 

次は、Jパネルの上に調湿気密シートを張ります👇
このシートは字の如く、周囲の湿度に合わせて湿気を通す、通さない、と湿気調整ができるので湿気の滞留を防ぎ断熱構造を保護してくれる賢いシートです
季節に応じて湿度調整してくれるので、カビの発生なども防ぐことができます

👇の写真では、シートを重ね代のチェック

間違えない様にシートに線が入ってます
測ってみても、しっかりOKです
 

どんどん行きましょ~
次は…

調湿気密シートの上に、断熱材を敷きます👇

まずは材料のチェック

OKです

👆の写真のように調湿気密シートの上に断熱材を敷き込んでいきます。

ということでちょっと豆知識
建物の上部の断熱方法として『屋根断熱』と『天井断熱』とありますが、ウイズダムデザインでは天井材を張らず、空間を広く見せるのに構造材をそのまま見せる仕上げをオススメしていますので、『屋根断熱』の方法を採用しています
屋根は太陽の熱を直に1番受ける面。
この面の【断熱】の力が劣っていると、夏の家の中はサウナ状態
想像しただけでも、苦しい
冬も外の寒さを中に伝えず、中の温もりを逃がさない。
そんなしっかり仕事をしてくれる材料を選びたいものです
しっかり断熱してくれるものを…

ということで、ウイズダムデザインでは屋根の断熱で使う断熱材として【イーストボード】を使用しています
イーストボードとは
イーストボードとは、リサイクル木材を主にした木質繊維を圧縮成形した断熱繊維の板をいいます。
解体した家などから出る木材の廃材を粉砕し、さらに繊維化させて成形した物。
これまた、何十年もたって建物を解体した時には、リサイクル出来るもの。
環境にも優しいとってもエコなものです。
イーストボードの原材料が木ということは、特性としても木の特性があげられます。
断熱性、調湿性、防火性…これらがとても優れています
断熱性は、木そのものが繊維の集合体で、その繊維がストローのような筒状なので、その筒の中の空気が何層にもなって熱を伝えるのをやんわりと伝えてくれます。
調湿性も同じく、この繊維であるストローの空洞が、湿度の高い時には、空洞に空気中の水分を吸い取り、空気が乾燥していると、蓄えていたストロー内の水分を放出してくれます。
防火性は、木はよく燃えるというイメージがある方が多いのではないでしょうか
実はその逆。
最終的に燃えることに間違いはないのですが、燃えるスピードが遅いんです
ビックリでしょ
1分間で0.6ミリしか燃え進まないらしいです。
いまいち『ピン』ときませんが…、断面積が大きければ大きいほど燃えるのに時間がかかるということです
イーストボードの熱の伝わり方が、
・伝えるのがとてもスローペースで伝えにくい…
・外の日照のピーク時間が過ぎて、少し涼しくなっていく頃…
・外の変化とともに、ゆっくり時間をかけて家の中も変化していく…
・温かくなるのも涼しくなるものじわじわと…
ということは、家の中の環境に変化が少ないということになります
環境に変化が少ないということは、家の中で暮らす人の体にも優しく、快適に過ごせるということ。
快適な暮らしは、何よりうれしいことです
【断熱】が暮らしの快適さを大きく左右する。と言っても過言ではないと思います
今回は屋根の断熱。
家の断熱は建物外周の外壁の断熱も重要なポイント
また外壁の断熱は、その時にお話ししますね
以上、ちょっと豆知識でした~

👆のように、養生して本日の作業は終了です