滋賀で木の家、自然素材の注文住宅を建てています。

【構造見学会】9/15(日)『子育て世代の自然素材・耐震・断熱住宅見学会』

今年も酷暑の夏で、エアコン無しでは暮らせない日が続いていますね。

今回見学会の家も1台のエアコン稼働で、全館空調の自然素材住宅で、共働きの子育て世代の方のおうちです。仕事、家事、育児と、とにかく忙しい毎日を、間取りの工夫でスムーズに、そして癒やし効果の大きい自然素材に包まれ暮したいと建てられる家です。

(自然素材の家が癒やされると言われるのは、木の香り、目に優しい色・年輪、空気の質などによるものです)

またウイズダムデザイン標準仕様の地震に強く、省エネルギーで快適に住め、自然素材を使った体と地球に優しい、長く住み継ぐことのできる家です。

 


 
構造見学会

2024.9.15(日)10:00~17:00

場所;彦根市

◆国産無垢材のワンランク上の構造材を使う理由 ◆耐震を考えた長いホゾの意味 ◆耐震等級3(許容応力度計算済み)の構造とは ◆長く住める家のための基礎 ◆基礎内断熱(床下エアコン)を考えた基礎

 

お手数をおかけしますが、ご予約下さい。場所など詳細をお知らせいたします。

ご予約時間が重なった場合は、時間調整相談の連絡をさせていただきます。

ホームページの資料請求ページからご予約下さる場合は

『お問合せ内容』の欄にご希望の時間帯などをお書き下さい。

☎ 077-566-0779
✉wisdom-d@ap.main.jp

当日連絡先080-4722-3509(上原)

構造は建ってしまうとほとんど見えなくなる部分ですが、家の最も大切なところです。しつこい営業などはいたしません。是非お気軽にお越し下さい。
 

(前回の構造見学会の案内ページの内容を元に加筆した内容になっています。)

『地震に強い家』耐震等級3(最高等級)、耐風等級2(最高等級許容応力度計算済みの構造とは

今年の初め能登で大地震が発生し、また最近では南海トラフ地震の発生確率が高まっていると報道されています。

熊本地震の後の調査報告では、震度7の揺れが2回も起こり、今まで安全とされていた新耐震基準(耐震等級1)で建てられた、築10年の比較的新しい戸建てであっても、全壊した事が報告されています。

しかし、耐震等級3で設計された戸建てでは、ほぼ無被害か、軽微な被害状況でした。大地震の後、修繕で住み住み続けられる家と、大破してしまい建て直しが必要な大きな財産を失った家とでは、その後の人生に大きな差が出てしまいます。

建築基準法ぎりぎりの耐震等級1は、震度6強~7では「倒壊を防いで生命を守る」ことが最低基準として考えられています。つまり、「命は助かるが、家は損傷が激しく、その後に住める状態ではなくなる可能性がある」ということです。

ウイズダムデザインでは、許容応力度計算による耐震等級3は必要と考え、標準仕様(震度6強~7の地震でも、軽い補修程度で住み続けられるレベル)としています。

地震以外にも「今までに経験したことがない猛烈な風」などと気象庁が表現するような自然災害の大型化が報じられています。この家の耐風等級は2で最高等級です。

許容応力度計算を行う事で、耐風等級も判断でき、耐震等級3で耐風等級2を満たすことができます。(等級2の目安・・・500年に一度発生する暴風(伊勢湾台風の名古屋気象台記録)の1.2倍の力に対して倒壊、崩壊せず、50年に一度発生する暴風(1991年19号台風の長崎気象台記録)の1.2倍の力に対して損傷しない程度です。耐震と耐風もしっかり考え備えるべき時代が来ていると考えています。

『許容応力度計算をした構造とは』

より確実で安全・安心いただける耐震性能を得るため許容応力度計算を行っています。

重さに耐えられるか(鉛直荷重)
風力に耐えられるか(風荷重)
地震に耐えられるか(地震荷重)
・構造を支える柱がどれだけ変形するか(層間変形)
壁の配置のバランス(偏芯率)
・各階のバランスによりねじれに耐えられるか(剛性率)
・各部材、接合部に加わる力は大丈夫か(解析)

(許容応力度計算は労力と経験が必要で、実施する住宅会社は少なく、90%以上の木造住宅が許容応力度計算を実施せずに建てられていると言われています)。

◆国産無垢材のワンランク上の構造材を使う理由

『通し柱は15cm角の檜材』

木造軸組工法などで、一本で土台から軒まで通っている柱で、通常は建物の四隅など構造上重要な位置に使われる柱です。通し柱は1階と2階を構造的に一体化し、建物の耐震性や耐久性を高める役割を果たす重要な柱です。

通し柱はおもに外周に立てられ、胴差(どうざし)が通し柱の側面に突き刺さるような形で固定されます。(柱の位置によっては)3方向や4方向から差し込まれる柱もあり、柱は胴差しで切り欠かれるので、細い柱では残りが少ししかなく強い揺れがきた場合折れてしまうこともあります。(一般的な家は12㎝角が多いです)

四方から胴差しが差し込まれ、地震や強風などで家が揺れたとき、大きな力が掛かかることが写真からもイメージできます。(この柱は18cm角、この家の大黒柱的存在)

◆耐震を考えた長いホゾの意味

『ホゾは9cm』

ホゾとは、柱の端を凸型に加工したもので、ホゾ穴という土台や梁に凹型に穴をあけた部分に差し込みます。

写真はホゾを梁に差し込んでいるところです。

一般的な家のホゾの長さは4.5cmで、ホゾ穴にすぐに入るので、施工性が良くなりますが、ウイズダムデザインのホゾは、9cmで通常よりも2倍の長さがあります。加工が大変で、9cmの長いホゾを差し込むのは、大工さんの施工時間もかかりますが、一旦差し込むと容易に抜けません。

能登半島地震でも、地震で家が変形した時、土台から柱が抜け、1階が倒壊し、大きな被害が出ました。2000年に柱と土台をつなぐホールダウン金物の設置が義務づけられました。

ウイズダムデザインでは、義務の金物の設置は当然のこと、長いホゾにすることで、地震の揺れを分散して受け止め簡単に引き抜けない地震に強い構造を標準仕様としています。

『管柱(くだばしら)も12㎝角』を使っています。(一般的な家は10.5㎝角が多いです)

◆構造材は日本の自然に優しい国産無垢材

今、日本の人工樹林の多くは伐採期を迎えた十分に育った杉や檜がたくさんあります。それらを使うことで。経済が循環し、日本の林業が成り立ち、山に手が入れられ、木を伐ったところに若木を植林することができます。木は光合成をしCO2を吸収してくれます。木は製材され家の建材となっても吸収したCO2をそのまま固定してくれるので、伐って長く使い、山に若木を育てることはCO2の削減につながり、地球温暖化防止に一役をになうことになります。木は伐って使っても植林して育てることのできる再生可能な資源です(石油や石炭などの使うと枯渇する化石燃料とは違います)。また成長してしっかり根を張った木は、山の土砂崩れを防ぐ役割も果たしてくれます。国産材を使うことにより日本の山にお金がまわり、山の手入れや植林をすることができると森林が健全に保たれ、多用な生物の住処となり、山から流れ出る水は滋養に富み、川や海の生き物も養われ自然が守られます。国産材を使うことは山を育てながら、日本の山や海など自然環境を護り、CO2の削減に役立ちます。

長持ちすることをきちんと考えた無垢材の家は、手入れをしながら長く使うことができます。地球への負荷がなるべく少ないよう、使い捨て住宅ではなく、世代を超えて100年は住み継げる家を建てると、50年住んでも、あと50年住むことができ、次世代に譲ることも、貸すことも、売却することもできます。世代を超えて住み継ぐことにより、1世代あたりの住居費負担も少なくなります。

自然素材のエコ建材はリユース・リサイクルできます。家としての使命を終えた建材は形を変えて役に立ち、次世代のための サスティナブルな社会を支えることにつながります。

日本の国土の約7割が森林で、そのうち約4割は人工林です。健全な森林の整備のためには、守り育てるだけでなく、積極的に国産材を利用することが必要になってきました。
 
家を建てるとたくさんの端材が出ます。ウイズダムデザインでは、端材を使った木工教室を行っています。「木を使うことはCO2削減の取り組みのつながり、地球温暖化防止に一役をになうことになる」といったお話しをさせていただいています。また建築現場の前にこのようなボックス(左写真)を設けています。大工さんが端材を入れておかれると、すぐに無くなっています。どなたかが持ち帰って役立てて下さっているようです。
『芯持ち材』
 「芯」とは木の中心のことです。年輪の中心が芯です(写真の赤身のところが芯です)。原木の芯を含んだ材を「芯持ち材(しんもちざい)」、外した材を「芯去り材」と言います。芯は骨のようなもので、骨が残っている分強く、芯持ち材は日本では古くから構造材には『芯持ち材』が使われてきました。赤身の芯持ち材を使った構造の家は長持ちします。水に強くて耐久性に優れています。
赤身は一旦乾燥すると、水に強い性質を持っています。また、白身から成長して赤身に変わる時に虫やカビから身を守る成分フィトンチッドが貯えられるので、赤身はカビや腐朽菌に強い特徴があります。
この家では天然乾燥材『三河杉』の梁(粘り強いので、家を支える構造材に最適)を使っています。
杢目と色艶が美しく、また香りがよく、肌触りがよいので癒されます。また調湿性、吸音性、断熱性、紫外線の吸収などの長所があります。

『乾燥方法は天然乾燥』木の乾燥方法は大きく分けて2つあります。
自然の力を借りて時間をかけて乾かす『天然乾燥』と、人工的に熱や風を与え湿度調整をしながら乾かす『人工乾燥』です。近年、人工乾燥で多くとられている手法が、温度を80度以上に上げて木を内部までしっかりと乾かす高温乾燥と呼ばれるものです。
含水率を均一にするための最適手法ですが、 木は脂が抜けてしまうため艶が無くなりぱさぱさになります。 香りも変わってしまいます。強度は乾燥することで上がりますが、粘りがなくなり脆く(もろく)なります。一方の天然乾燥ですが、乾燥までにとにかく時間がかかります。そして乾燥する最中に表面に割れが入り、 曲がったりねじったりするものもあります。木によって乾くスピードも違い、人間の思い通りにはいきません。
しかし天然乾燥は木材にとってはストレスなく伸び伸びと乾燥していくことができるため、 木本来の香りと色合い、そして粘り強さを持っており、住居に使うにはふさわしい乾燥の木です。

長持ちする家のための基礎

『水分量の少ないコンクリート』

一般の家に使われるコンクリートより水分量を少なくしています。固まる際の収縮が小さくなりひび割れがしにくくなります。流動性が悪くなる分、一般的なコンクリートよりもバイブレーター(振動機)多くかけます。基礎に気泡の少ないコンクリートが行き渡りより強いコンクリート基礎ができます。

 

『水分量の少ないコンクリート』

一般の家に使われるコンクリートより水分量を少なくしています。固まる際の収縮が小さくなりひび割れがしにくくなります。流動性が悪くなる分、一般的なコンクリートよりもバイブレーター(振動機)多くかけます。基礎に気泡の少ないコンクリートが行き渡りより強いコンクリート基礎ができます。

『コンクリートの基礎幅を2㎝増し打ち』


基礎幅は15cmが一般的ですが、外側へ2㎝増し打ちし17cmにしています。コンクリートが外気にさらされ、劣化(中性化)するのを遅らせ長持ちするようにしています。

(国土交通省の資料:コンクリート1cm厚さが増すことで酸化が20年防げます。よって2cm外側へ幅広のコンクリートにしていますので、40年は一般の家の基礎よりも長持ちします。一般的にコンクリートの耐用年数が50~60年と言われていますので、ほぼ100年の耐用性を有する基礎と考えています。)

◆シロアリ対策

樹種の違う木材の暴露試験の結果、ホワイトウッド・米つが・米松などは短期間でシロアリの食害が著しいと言われています。この家ではヒノキを土台に、構造材に杉や檜の芯持ち材の使用しています(スギの白太部分は被害にあっても、中心部の赤身は食害にあいにくいと言われています)。

ウイズダムデザインでは、健康にも安全なホウ酸による防蟻処理を行っています。人体に安流されなければ流されなければ半永久的に効果が持続されます。建築基準法では、地盤から1mまでの部分は、防腐措置が必要とされています。しかし公庫融資や性能表示では、D1樹種を使うことによって、薬剤注入などをしなくても良いことになっています。
しかし、ウイズダムデザインではD1樹種であるヒバかヒノキを土台に、構造材に低温乾燥の杉の芯持ち材の使用を標準として提案し、
その上、ホウ酸(※)による防蟻処理を行っています。

入居後、目視で点検できるよう点検口を設ける、床下の高さを高くするなどの配慮もしています。

 シロアリ対策にホウ酸処理(株式会社エコパウダーホームページより引用https://ecopowder.com/column/houso/)

【1】高い安全性

ほう素は、人間などの哺乳動物が必要以上に摂取した場合には、 腎臓の浄化作用で短期間に排せつされます。ほ乳類にとっての急性毒性は食塩と同程度です。 身近な所ではコンタクトの保存液や目薬などにもホウ酸が配合されていたり、キャビアの防腐剤としても用いられたりしています。ほう素の安全性の高さがおわかりいただけると思います。

【2】下等生物に厳しい

一方で、腎臓を持たないあらゆる下等生物の場合には、過剰摂取することで 細胞レベルでエネルギー代謝できなくなって餓死することが分かっています。 代謝という生命の基本プロセスに作用しますので、免疫を獲得することはまずありません。 古くから使われているゴキブリのホウ酸団子が、この性質を利用した一つの代表例と言えるでしょう。


【3】効果が持続

ほう素は揮発や分解によって滅失することがありませんので、効果が目減りしません。 大量の水に接することで徐々に溶脱していきますが、風雨に晒されない用途であれば、半永久的な効果が期待できます。


【4】欧米のスタンダード

環境に優しくほ乳類に安全。確実に害虫等の制御が出来て、効果も持続する。 こういった特性から、欧米では1950年代から今に至るまで、 室内の防虫、建築時の防腐・防蟻にホウ酸塩が広く使われています。特に、温暖湿潤な気候を好むシロアリの被害が深刻化していた米・ハワイ州では 1992年からホウ酸塩防蟻処理が始まり、現在ではシェアのほぼ100%を占め、シロアリ問題は解決しています。


ホウ酸について

人間にとっては食塩と同程度の急性毒性であり、体重60kgでは約300gで半数致死量となる。継続してホウ酸を摂取すると下痢など消化器系の不良が生じる可能性がある。 腎臓機能で排泄できない昆虫には毒性が強く現れ、通常殺虫剤として利用される。

その濃度毒性を利用し、欧米では建築用木材で、シロアリや菌類への防虫防腐剤として塗布されている事が多い。近年では日本でも毒性の低さと長期有効性から優良住宅認可/認定され始め注目を集めている。(ウイキペディア引用)
基礎や構造は家が建ってしまうとほとんど見えなくなってしまうところですが、最も大切所です。丁寧に説明させていただきます。しつこい営業はしません。是非お気軽に見学会にお越し下さい。

 

木の家づくりは、結露を防ぐために有効な方法のひとつです。木は木の持つ調湿効果により、家の中の湿度を適切に保つからです。木は湿度が高いときは過剰な湿度を吸収し、蓄えます。逆に部屋の湿度が低くなってくると、木は蓄えていた水分を放出し、部屋の湿度を適切に保ちます。このため、部屋の中はいつでも快適です。