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大学で経済学の教鞭をとられていた先生からのご依頼でした。新築の予定で土地を探しておられましたが、
しばらくしてご連絡があり高島に古民家を買うことにしたのでリフォームをして欲しいとのこと。
家の真ん前には歴史的価値のある『総門』があります。〔元和5年(1619年)分部光信によって築かれ、この門の向こう側に藩の陣屋があったそうです。『陣屋』とは – 江戸時代,郡代,代官,旗本などが任地あるいは知行地に所有した役所。他に無城の大名,交代寄合などの居館をもいう。(コトバンクより)〕

 高島市が総門を活かして町興しをされています。

・歴史的景観に配慮した建物にすること

外観は『古民家らしさ』を活かすため焼き杉と漆喰にしました。

・古民家の良さを活かした家にすること
 内観はできるだけ古材の迫力・美しさを活かし、必要なところだけ補いました。

  土間をそのまま利用したいとのことでダイニングテーブルの椅子の高さに床の高さを合わせ沢山の人が座れるようにしています。

 強度の足りない所の梁は他の古民家の古材も用いました。

 壁は雰囲気を損なわないよう自然素材の塗り壁(ホタテ壁)です。

・古民家の問題点を克服すること
 耐震強度を高めるための面格子耐力壁なども用いました。

 
暑さ・寒さ対策にはこだわり、大空間を遮ることなくできる限り一定の温度で過ごせるよう、断熱材の上に遮熱材を家の周りに張り巡らせました。寒さの厳しい湖北の気候ですので土間も断熱をし、床暖房も使用しました。

 古材の梁を見せるため既存の天井を取り、屋根の内側に断熱材を施工した後板を張り、大きな吹き抜け部分を確保することで2階からの光も取り込めるようにしました。

 延床70坪を超える大きな家ですが、エアコンは一台で(写真下中央)効率良くエアコンの空気が回るよう設計しています。
柱の様(左写真中央)ですが中は煙突の様に空いており、2階付近と床(所々に開口部を設けています)からエアコンの空気が出る仕組み(右写真中央)で、見学会の日は37度という猛暑の日でしたが扇風機でのりきれました。
 サーモカメラによる1階床開口部付近とと2階上部の煙突状の開口部の温度です。
・依頼主のご要望をできる限り叶えることなどを念頭にリフォーム計画を進めました。

7000冊の本の収納


職業柄もっとも大切な蓄積財産であり、思い出の詰まっている約7000冊の本の背表紙を眺めて暮らしたいとのことで、書斎の周り3面から2階にかけて出来る限り多く本棚を造りました。2階でちょっと腰を掛けて本を試し読みできるコーナーも設けました。

天然素材にこだわった一段高いちょっとオシャレな和室


和室はお好みで他の部屋より1段(10㎝程)高くしています。照明は和紙の光天井です。畳も天然素材にこだわり和紙でできています。銀鼠色(ぎんねずみいろ)でホテルの和室を思わせる部屋となりました。

間口の広い玄関


この古民家を購入される時の決め手にもなった広い玄関は大理石貼りにされました。

小上がりの3畳の和室


ご両親が車イスになられても使い易いように小上がりの和室を設けました。普段は腰掛代わりにもなり、下部は引出収納を設けました。

お孫さんのためのウンテイ


お孫さんや近所のお子さんが来られた時遊べるようにと取り付けたウンテイ。もちろん梁にハンモックやブランコなども付けることができます。

家庭用岩盤浴とシャワールーム

ホームシアター

などもご要望にあり、取り付け可能な設備にしています。

 

 

 

 

ウイズダムデザインの施工実績集