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オープンシステムで建てると金額が分かりやすく変わります。

建築の世界の価格というのは、建築業者にでさえ、本当にわかりづらいものになっています。
家を建てるというだけでも約20種程の業者が入ります。

業者が間接的に入ったりすることで料金が上がりますし、仕入れルートの違いだけでも最終的な施工金額が変わってきます。
あまりに一般的となっている今の建築業界の慣例ですが、それは一建築主という立場になったとき納得できる内容でしょうか。

例えば金額が違ってくるケースとして、次のような内容が挙げられます。

業者の事情で決まる請負金額
業者によって規模も違えば、技量も大きく差があります。
大工といっても迎賓館を建てるような大工から、1週間講習を受けただけでカンナもノコギリも扱えないような人が大工といって家を建てています。


もちろん技量によって金額は変わりますが、それ以外に元請け・下請け・孫請けなど家の建築の良し悪しとは全く関係ないことで決まってくることもあります。


仕入れ先によって異なる仕入れ値
業者が建材を入れるルートもバラバラで何ルートも通って購入していたり、また購入できるランク付けがあったり、ネットの方が業者が手に入れる金額より安い場合もあります。

同じ資材であってもその業者が「仕入れ方法を知らなかった」だけで高くついている資材もあるわけです。


一番無駄な元請けの丸投げによる支払いのケース
実際仕事をする業者が下請け、孫請け、ひ孫請けなどということもあります。

請け負った業者が仕事をしていなくても、それぞれの会社が利益を乗せて見積もりをあげてきます。


経費が会社によって違いすぎる
経費やリスク費もバラバラです。

宣伝、営業費、モデルハウス、接待費などを、多額の経費として建築費に乗せて『一式』という表現で見積もりに書き、建築費としているところもあります。過剰な営業費は建築主にとって無駄な経費だと思うのですが、テレビでも宣伝しているような有名なところが安心と言われる方もいらっしゃるので一概には言えませんが・・・。

実際に見積もりを取ってこんなに差が出ました
実際に以前5000万円程で建った建物の競争見積もりを、工務店6社に取ったところ、上は8000万円台の見積もりで、約3000万円の開きが出ました。家がもう一軒建ってしまうほどの金額差です。

このような事は設計事務所でも、オープンシステムを採用し、実際の工事をする業者から、直接見積もりを取り始めて工事原価がどのようなものかわかってきた次第です。


オープンシステムで行われた見積もり金額例のケース

よく設備機器のチラシなどに「キャンペーンで50パーセントOFF!」などと書かれていますが、オープンシステムで直接購入される場合(機種にもよりますが)65パーセントOFFなど珍しくもありません。

75パーセントOFFなどという場合もあり、初めて工事原価の見積もりを見られる建築主の方はたいてい驚かれます。

下記は同じ設計、同じ仕様で実際に取った見積もり例ですが、工事現場が遠方であったため、紹介してもらった初めての業者から見積もりをとりました。

実際の見積もり
業者種類新規で見積もりをした業者よく当事務所で依頼する業者
左官(塗り壁)1,048,950353,600
サッシ1,410,0001,250,000
木製建具2,173,500803,250
断熱650,000504,000
コルクタイル144,90080,000
電気1,438,500995,610
給排水1,669,500934,500
基礎1,732,500913,500
※サッシと基礎については建築主から推薦頂いた会社の見積もり
 サッシでは別にもう一社見積りを取りましたが2,520,000で受注した業者の2倍でした。

結局予想より高かったので、いつも当事務所の工事を行っている業者に「遠方だが行ってくれるか」と尋ねると、快く「行かせてもらいます」と遠方にもかかわらず皆さん行ってくれました。

初めて見積もりを出す業者はリスクを多めにみるので高くなりがちな傾向がありますが、これだけ差があると『建築費の適正価格』というのはいくらなのかと首を傾げたくなってきます。

建築主の方も上記の見積もりをご覧になり、ご自身の推薦された業者より安かったため、そちらの業者さんでお願いしますと、納得し発注されました。

たくさんの業者が入らなくては家は建ちません。仕入れのルートや技術面のこともあり、業者によって金額を一律にすることが難しい建築という世界。

価格がオープンになっても建築のことはわからないからあまり意味がないと言われる方もおられますが、見積もりの比較ははできます。『一式』と言う表現で比べることができないようにしている見積もりよりあいまいさが無くよいのではないでしょうか。

これまでは工務店の見積もりは自社の経費を見積もりの各項目に薄く乗せて正確にはわからないようにすることが慣例でした。しかし最近では透明性の観点から、これらをはっきり表示する工務店もでてきているそうです。

ウイズダムデザインの施工実績集